『おせち』は今や作るものではなく購入するものになりつつあるのは,とても悲しいですね。
とはいっても,
幼少のころおせち料理は,嫌いでした。
おせちの定番って誰が決めたんでしょうね。
その定番がほとんど好きではないもので,重箱の蓋を開ける度にうんざりしてました。
数の子は何も知らずに玉子焼きだと思いこんで食べて「ウエッ」ってなったし。
豚の角煮なんか入っていたら最悪です。
その周辺にまで影響が及ぶからです。
お正月で唯一好きだったのが,松前漬けとあたりめそして白菜漬・・・酒は飲んでませんよ。いくらなんでも。
煮しめに関しては,とてもひんしゅくをかった事件があります。
元旦の夜更け。
家の人たちが年越しの夜ふかしや正月の酔いの中で寝静まった夜。
あまりのひもじさに,重箱にある煮しめの中から,椎茸とコンニャクを拾ってほとんど食べてしまったのです。
そして,二日の朝。
父親の部下たちが年始詣りに大挙して押し寄せてきたときです。
台所で盛り付けようとしていた母親の悲鳴に似た声が上がりました。
その後は,正月早々コテンパンに怒られ,暗黒のお正月を過ごすことになるのですけど。
雑煮も,あんこ餅も,きんとんも・・・だいたい正月の定番は好きじゃなかったですね。
炭水化物で唯一食べれたのは,唐辛子醤油をつけて焼いた海苔餅ですね。
そう言えば海老もきらいでした。
特につぶらな瞳で重箱の中から空を虚しく見上げてる海老がです。
そして,おせちが無くなるまでは,頑として他の物は食卓に並ばない。
ですからお正月は,僕にとってとってもヒモジイ季節なのです。
ある時期から,見るに見かねた母親が,サンドイッチを作るようになりました。
これで,何とかお正月の三が日は,炭水化物を摂取することが出来たのです。

年末はこのおせちの為に,毎回ひと騒動あります。
(母親の病気がまだ酷くなかった時期ですけど)
夕方の6時になっても,おせちの準備が終わらない母親は「イライラ」
もう真っ赤な顔して炬燵にはいっている父親は最初は「ルンルン」
していたものの母親の「イライラ」が伝染り始めて「イライラ」
おせちの準備で夕食ができていないために腹ペコの僕は,こたつで柿の種を「ポリポリ」
お察しの通り,ヤバい雰囲気がヤバイ状態に変化しつつ,大晦日の夜は更けていくのです。


今現在は煮しめは,万遍なく美味しく食べてますよ。
海苔餅(礒部巻)だけでなく餅は,様々な食べ方をするようになり,大好きになりました。
ただやはり雑煮に入った餅,あんこ餅とかきな粉餅とかは,全然食べません。
煮た餅,甘い餅は基本的にダメデス。


今でもお正月は,サンドイッチを作っておいて,いつでも食べれる様にしています。

人の褌で相撲をとる様な感じになってしまいますが。
興味深いことがいっぱい書いてあったので,掲載しました。
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まあ,基本的にお正月は無礼講ですからね。
年越しそばを食べて細く長く祈ったばかりなので,
お正月はカロリー気にせず太く短く。
足して2で割れば,調度よくなるかもしれないですしね。